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Mag-c.magnesia carbonica

James Tyler Kent ケントのマテリアメディカ

MAGNESIA CARBONICA (Mag-c.)/ 炭酸マグネシウム

このレメディに関する情報や(作用)秩序は部分的にしか証明されておらず、私達が触れる事ができるのはハーネマンが残したものである。精神症状と身体のいくつかの症状や詳細な症状は完全には分かっていない。このレメディ(Magnesia carbonica)は敏感なプルーバーが高いポテンシーで再度プルービングすることで、より正確なニュアンスが理解されるようになるだろう。プルービングそのものがどうだという事ではなく、私は、欠くことのできない重要な指針となるような実際レベルのケースが必要だと述べたいのだ(原文:I would not speak of it but for the fact that it relates to a class of cases so very important that you will not be able to get along without it.)。Mag-c.は古い深いPsoricな疾病に関するレメディである。Mag-c.はSulph.のように深く長く作用し、生命の有機組織に染み渡るレメディである。

最も顕著な全体的特徴には以下のものがある:動きで好転;外気を求める、それにも関わらず冷気に非常に敏感;発熱の全ての段階で覆ってもらいたがる;夕方日常的に発熱;21日おきに繰り返す症状。熱さの感覚があり、さらに熱い物を食べたり飲んだりすると発汗する;夕方喉が渇く。

他のMagnesia族のように;神経に沿った本当にひどい(最も激しい)神経痛がある。痛みは非常に激しくてMagnesiaの人はじっとしていられず動き回るし、動きでこの痛みは緩和される。プルーバーはたいていこの痛みを頭部や顔に感じたが、臨床経験はこの激しい神経痛が体のあちこちに見られる事を示してきた。またプルービングから、Magnesiaは顔の左側と特に関わりがあることも分かっている;夜の神経痛;神経痛で布団から飛び起きる、神経痛のために患者は動き続ける。動くのをやめるやいなや、電気が走るような引き裂かれるような切られるような激しい痛みが起こる。

皮膚には様々な発疹が見られる;乾燥した、うろこ状のふけのような発疹が皮膚に見られ、髪と爪は非常に不健康そうである。特にMag-c.は歯と歯根に作用する。天気がかわるたびに歯根が非常に激しく痛み、焼けるような電気が走るような痛みが続く。月経前と月経中の歯痛。患者は歯根は全く健康であるにも関わらず、妊娠中に歯痛が起こり、顔の左側の割けるような痛みで絶えず苦しむ。歯が敏感なので、歯で物を噛む事ができないし、歯が長くなったような感じがする。他に何も症状がない時、妊娠中の歯の疾患にはMag-c.とChinaは卓越したレメディである。

一種のマラスムスがある。もしこのレメディが分からなければ頭を悩ませるようなマラスムスだ。レメディを全体的に分析すると、Mag-c.は結核に先行してみられるような身体の状態を作り出す事が分かるだろう。Mag-c.は回復する事もなく体重が落ち、まるで何か重篤な病気が進行しているかのように筋肉がたるんでくる。結核の親を持つ子供はマラスムスに至りやすい。その子供の筋肉はたるみ、栄養も薬もとっているにも関わらず成長しない。何か重篤な基礎的問題が横たわっているように感じる。最後にはやつれ、まるで小脳が委縮したかのうように頭の後ろがくぼみ始める。牛乳と肉、肉類のブイヨンへの食欲は増すのに消化されない。牛乳は摂取されると、粘度やパテのような形状のままで腸を通過していく。便は柔らかくパテくらいの軟度である。手作業で様々な美しい器や鋳型を形成される陶磁器工場では、形成する前の白い原土を目にする事だろうが、それが未消化な牛乳を含むMag-c.の便の完全な像である。

私は特に内々の関係で身ごもられた私生児(非嫡出児)に、頭の後ろが窪んでいる傾向があることを観察してきた。後頭骨が陥没し、頭頂骨が(後頭骨の上に)突出しくぼんでいる。これはマラスムスに至る子供にはよくあることだ。こういった子供は陶土のような便もしやすい。(水のように)どっと出もしないが固くもない。白くて固い便は全く別のレメディの症状だし、柔らかく半流動体の便は別のレメディ群を示すが、(鋳型次第で)どのような形にも成型できそうなこのペースト状の便はMagnesia carb.の便である。かつて私は孤児院の担当をしたことがあり、そこでは常に60~100人の赤ちゃんがいた。そこで私を悩ませたのはマラスムスに至るケースにおけるレメディが何かという事だった。孤児院にいた多くの子供は内々に生まれた子供で、この小さな命にとって孤児院は避難所だった。(私が孤児院を担当して)丸1年の間、だんだんと衰えていく子どもが毎週命を落としたが、私がこの子たちにMag-c.の像を見出してからは多くのマラスムスの子供たちが治癒した。

Mag-c.の赤ちゃんはHeparの赤ちゃんのような酸っぱい匂いがする。赤ちゃんを洗うと酸っぱい匂いがする;汗は酸っぱい匂いがするし、全身から酸っぱい匂いがする。けれど便は例外である。便からは強い刺激的な腐った様な臭いがして、よく洗ったにも関わらず、不潔な赤ちゃんのようなツンとした臭いが子供全体からする事もよくある。

Magnesiaは直腸を不活発にし、肛門に不全麻痺を起こす。便は大きく硬く、排出するために過度に力まねばならない。便は乾燥していて固く、砕けやすい。便は全て出し切れず、一部残ったまま、ボロボロと砕けてしまう。Mag-c.に最も特徴的な便の状態とし、緑色の便も本に記されている;下痢状の便で、緑色の便が水様便の中に浮かんでいる。しばしばツブツブのある液状の便ということもある。便器の底に固形便が沈んでいるが、上に浮かんだ液状の便はカエルが澄む池に見られる浮き泡のように緑色をしている。これはMag-c.に最も特徴的な症状の1つとして知られている。「カエルが澄む池の浮き泡のように緑色の便;酸っぱく、泡立っている;木蝋(もくろう)(tallow)のような白い塊を含む便、血便、粘液の混ざった便」 木蝋(もくろう)(tallow)のような白い塊を含む便はPhos.に より特徴的で、Dulcamaraはこういった便を多く治癒してきた。

慢性的なMag-c.の大人の場合、顔が青白く、蝋のようで、病人のように青ざめて血色が悪く、なぜそのような様子が改善せず、なぜ太らないのだろうと思うような人だ。病人のような顔つきで、筋肉は弛緩し、わずかな労作でとても疲れて発汗する。天気が変わるたびに調子を崩し、月経の初めには悪化する。月経が来るたびに風邪をひくような感じである。Mag-c.の患者は「頭部に寒気を感じたから月経が来ると分かる」と述べる。Mag-c.は毎月の月経周期のたびに鼻感冒(鼻かぜ)を患う。こういった患者は衰弱していくような様子で、やがて年々何もできなくなり、家事さえもできなくなる。とても強く肉を欲しがり野菜を嫌い、痩せていき、だんだん締まりがなくなり、筋肉が弛緩し、脱出症の傾向がある。腹壁が下がり弛緩し、その状態のためにヘルニアを誘発しやすくなる(原文:The walls of the abdomen have a tendency to fall down and to be relaxed, and the rings favor the formation of hernia.)。神経が痛み、筋肉がくたびれる。 そのような患者が来て処方をし、どんなレメディを投与しても症状が続く時、そのケースは次の事を示している。つまりケースはレメディを充分に示してはいないし、潜んだ状態(潜伏性の疾患)があり、危機をはらんだ内的な問題を抱えている傾向があるということだ。体の器官(臓器)に危機的な状況が迫っている;腎臓、心臓、肺、または脳に機能的な変化が起ころうとしている。

Mag-c.にはカタルの状態もあるが、これは乾燥性のカタルであり、それほど分泌がない。昔の潰瘍が乾燥しきって表面がテカテカし、ほとんど何も分泌されない。鼻は乾燥し、上下のまぶたがくっついて目が開かないほど眼球も乾く。皮膚も乾燥し痒く熱い。粘膜も皮膚も乾燥しやすい。乾燥(dryness)はMag-c.の際立った特徴である。

“肉を過度に欲しがる子供” 胃は問題となる器官である。Mag-c.の患者はいつも胸やけを訴える;酸っぱいげっぷ。酸っぱい食べ物が上がって来る。吐き気があり酸っぱい食べ物が喉に上がって来る。普通の人が食べる量の食べ物を食べた後 胃が痛む;食後の鼓脹;食後にひどくガスが溜まる。胃で食べ物がゆっくり消化され、(発酵して)酸っぱくなる。

Mag-c.は特に結核の病歴を持つ人に有益である。体重が落ち、肉を欲しがる人が、結核を患っていたり、結核の親から生まれていたりする。Mag-c.の患者は乾燥性の咳を患っている。Rhus-t.のように夕方の寒気の前に乾いた咳が出る。ちょっとした空咳があり、年々衰弱した状態が進み、活発さがあまり出て来ない傾向を持つ人もいる。この停滞した状態が長く続いたあと、最終的に結核にとって好都合な状況が来た時にあっという間に結核を患う人もいる。このような状況ではArsenicum、 Calc. carb., Lycopodium、 Magnesia carb、 Tuberc.などよりももっとふさわしいレメディも他にいくつかある。これらのレメディは長引くこの状態、結核が活性化してくる前触れの状態に適合する。これらのレメディは患者を丈夫にする事もあるかもしれないが、こういったケースを管理していく(マネジメントする)事は難しいという事を心に留めておいてほしい。こういった状態ではレメディを見つけるのは難しい。こういった患者の問題は潜んでいて、症状が現れないので、(患者の状態の)行間を読まねばならない事もある。これらがハーネマンが述べる「一面的なケース」(one-sided cases)である。

乾いたムズムズする咳に加えて、本に記されていない事として、「喉頭がムズムズして起こる痙攣的な咳」「日中は眠たく夜は眠れない」という事も見られる。結核症(ろう)に至る可能性のあるケースをたくさん見たら、全体的な特徴に気づくだろう。「先生、私は朝本当に疲れるんです;夜、幾分寝ているのに、朝起きると寝なかったように感じるんです」 いつも疲れていて弛緩している。風邪と寒気が多くの場合問題になる(原文:Most of these subjects are cold and chilly)。この状態はレメディ(プルービング)では示されなかったが、臨床ではMag-c.は風邪と寒がりな患者に関係する。血流がそれほど多くないと言う患者である。

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